
裏庭の白山吹が咲きました。
シロヤマブキ(白山吹)は、黄花を咲かせるヤマブキ(山吹)の白色版と思われがちですが、
同科異属の落葉小低木です。
桜が散り始めるころから咲き始め、
ほんの少しの間だけ小さく可憐な花をつけて、
あれっと思う間にはもう散ってしまう。
黄色い山吹のような華やかさはないのですが
緑のなかにそこだけ灯がともったような、ほんのりと趣きのある花で
毎年開花を楽しみにしています。
私の俳句の師匠である
N子さんのお庭から株わけしていただいたもの。
ちょうど開花中に来店されたお花好きの
ハリー氏が
「挿し木にしよう」とお持ち帰りくださいましたので
来年はハリーさん宅でもそのつつましい花をつけてくれることでしょう。
今年は春とはいえ気温の低い日が多いので
桜同様、例年より花が長持ちしました。
神さまの
粋なおとりはからいに感謝です。
3年越しで、師匠へのお礼の句を詠もうとしていまだ果たせず。
一筋縄ではいかぬ、白山吹なので、今年は先達の一句を拝借
ふるさとや白山吹の町のうら 室生犀星